理科 中1・地学部対象の理科実験教室「My地球儀を作ろう」
2018.03.18
3月12日(月),中学1年生と地学部員の希望者50名が,理科実験教室を受講しました.この実験教室は,一般社団法人ディレクトフォースという団体の協力を得て,開催されたものです.今回は,測地学がご専門である国立極地研究所名誉教授 澁谷 和雄 先生をはじめ,6名の先生方に参加・ご協力いただき「My地球儀を作ろう」というテーマで理科実験教室を行っていただきました.
最初に,澁谷先生より地球の形や大きさに関する話があり,それを受けて,まず平面地図を用いて6大陸の面積比を測定しました.その後,実際に,球体の地球儀を作成し,立体地図での6大陸の面積比を測定しました.それぞれ班毎の測定結果をホワイトボードに書き出し並べて比較してみると,面積比が異なることが数値としても確かめられました.ご存知の方も多いとは思いますが,平面地図では高緯度地域の面積が誇張されるため,当然,面積比も変わります.しかし,平面地図と立体地図からそれをきちんと測定し比較した人は少ないのではないでしょうか.頭で理解していることであっても,実際に手を動かして地球儀を作り,測定してみることで,より深く体験的にそのことが理解できたと感じました.実験後は,澁谷先生より,季節が生じる理由や地球の熱のやり取り,南極大陸の話などのお話がありました.机上で教科書を読むだけのではなく,こういう実習を通して,豊かな理科の素養が育ってくれることを願っています.ご協力いただいた先生方,ありがとうございました.
(参考)一般社団法人ディレクトフォース 教育部会理科実験グループ
http://www.directforce.org/DF2013/02_DF_katsudo/kyouiku/rika/kyoiku_rika.html
先生方の自己紹介と理科実験教室の様子